岩井俊二監督の最新作「花とアリス」観てきました。「リリィシュシュ」とは完全に裏腹な陽気で楽しいほのぼのとした作品でした。ちょうど「四月物語」みたいな雰囲気。
主演の二人の演技はすごくよかったです。花役の子は表情豊かな演技が光ってたし、アリス役の子もめっちゃ可愛いしダンス上手いし。泣いてる顔連続アップとか、長い長いダンスシーンとかで特に光っておりました。
何気ない会話や仕草、個展に飾られた写真、オーディション風景から吹奏楽部の基礎練習まで、こと細かな演出が今までの岩井映画とは全く違う世界を作り出しておりました。ストーリー自体は少女マンガみたいでごっつ他愛ないものなんですが、映像や演出がめっちゃすごくておなかいっぱいになります。あとチョイ役が、阿部寛ルー大柴、広末、アジャコングなどのドギツイ顔ぶれになってるのも見モノ。まあとりあえず映像美だけでも観て損なしのいい映画です。
それにしても岩井俊二みたいなキモいオッサンがなんでいっつもこんな綺麗な作品を作れるんやろ。ちなみに今回のは今までの岩井作品の中で一番好きです。